「はいだんくん」は、俳句総合誌『俳壇』(本阿弥書店)に2016年新年号〜2017年12月号に連載された「ロボットが俳句を詠む」と連携した、俳句らしきものを自動生成するプログラムです。「はいだんくん」は連載期間中、記事の進行に沿って進化していました。
俳句自動生成ロボットの基本的な考え方については、週刊俳句に掲載された「ロボットという愉しみ」をご参照願います。

・2017年12月号では、最終回としてロボットが詠んだ句を30句掲載しました。『プレバト』で、あるとき夏井いつきさんが「初心者はとかく、舞う、踊る、染まるなどを使いたがる」と話されたのを聞き、面白がって語彙の頻度設定を変えたままだったのを忘れていて、なんと「染まる」の頻度が100倍になっていました!
・2017年11月号では、節の概念を拡張してパターンを増やしています。
・2017年10月号では、これまで季語→句型という順で決定していたのを、句型→季語の順に大改修しています。その結果、句型の中で季語と通常の名詞を音数だけで互換に扱えるようにしました。
 また、8月号で連体詞と副詞の扱いを拡張したのをさらに普遍化し、名詞節という概念を導入しています。当面、記事の内容に対応し首名詞節+連体修飾節+尾名詞節の句型だけとしています。
・2017年9月号では、前号での怒濤の改修のうち、頭韻について記事としています。
・2017年8月号では、動詞の収集について述べていますが、3月号以来検討中だった諸課題について、怒濤の対応をしています。
 1)句型に頻度を指定できるようにしました。
 2)個性語を句型からは指定せず、一句の中で個性語が既出ならもう出さないようにしました。
 3)動詞で、助詞「と」に続く動詞という指定ができるようにしました。(〜と別れる、〜と逢ふ)
 4)各語の音を管理できるようにしました。
 5)それによって頭韻が踏めるようにしました。頭韻は母音+子音で踏む、母音で踏む、子音で踏む、踏まないを指定可。
 6)連体詞(とある、ただならぬ、…)を指定できるようにしました。また、連体詞を取得する際に、形容詞の連体形、動詞の連体形、形容動詞+な、などを併せてランダムに取得できるようにしました。
 7)動詞の語彙を50個ほど追加し、サ変、カ変などこれまで対応していなかった活用を可としました。
 8)句型を35個ほど追加しました。
 9)副詞の指定(既設)において、6)同様、連用修飾的に使用できる言い回しを併せてランダムに取得できるようにしました。
・2017年7月号では、俳句自動生成ソフト不正使用問題について述べていますが、「はいだんくん」の更新はありません。
・2017年6月号では、ツイートボタンについて述べていますが、「はいだんくん」の更新はありません。
・2017年5月号では、「はいだんくん」の伝記的事実について考察していますが、「はいだんくん」の更新はありません。
・2017年4月号では、音韻について引き続き検討中です。
・2017年3月号では、田島健一にインスパイアされて頭韻を踏むことを検討中です。
・2017年2月号では、後藤比奈夫にインスパイアされてリフレインの句型を追加しています。
・2017年新年号では、季語と名詞に時間帯や天候を示す属性を持たせ、「初雪の雨」みたいなあり得ない衝突を回避しました。
・2016年12月号では、ここまでの総括として2012年に行った西原天気さんとの対談を紹介していて「はいだんくん」の更新はありません。二物衝撃と俳句ロボット「忌日くん」の爆発力
・2016年11月号では、旧作を紹介していて「はいだんくん」の更新はありません。諸般忌日くん
・2016年10月号では、旧作を紹介していて「はいだんくん」の更新はありません。ひていくん俳諧天狗
・2016年9月号では、山口誓子風の動詞未然形を用いた句型を追加しました。
・2016年8月号では、ロボットは俳句を学べるのかという記事なので、「はいだんくん」の更新はありません。
・2016年7月号では、人間はどうやって俳句を作っているのだろうという記事なので、「はいだんくん」の更新はありません。
・2016年6月号では、俳句特有の言い回しとして、直喩、隠喩、比較、極端、否定、段階などの句型を追加しました。
・2016年5月号では、着眼点を語彙から句型に変えて説明しただけなので、ロボットの更新はありません。
・2016年4月号では、形容詞、形容動詞、副詞を詠むようになりました。(バランス上、そんなには出現しませんが…)
・2016年3月号では、活用する動詞を詠むようになりました。
・2016年2月号では、季語をその日に使える季語としています。
・2016年新年号では、手始めに活用形のない名詞および名詞の季語をランダムに取り出して俳句を詠みます。季語は新年の季語に限定しています。

もし気に入って頂けたらツイートボタンで句をツイートすることができます。その際、ハッシュタグ「#俳句自動生成ロボット」が付加されます。
(ただし本阿弥書店のホームページからだと、句のツイートボタンはありません。)

【著作権】
 プログラムの作者である三島ゆかりは、「はいだんくん」が生み出した作品の著作権を主張しません。
 「はいだんくん」が生み出した作品を引用する場合は「初凪の鱗はわれとなりにけり  はいだんくん」のように、
 俳号「はいだんくん」まで含めて引用して頂くようお願い致します。




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